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サーバーラック・19インチラックについて【名称・規格・サイズ・用途など】

s_server_rack

現在、サーバーやネットワーク機器などのICT機器は「サーバーラック」や「19インチラック」と呼ばれる専用の筐体で管理されることが一般的です。
ここでは、サーバーラック・19インチラックの概要、それらがどういった目的で利用されているのかなどについてご紹介します。

サーバーラック・19インチラックって何?

サーバーラックの特徴

サーバーラック(19インチラック)とは、下の写真のような通信機器などを収納するラックです。主に、サーバーやストレージ、HUB、スイッチなどのICT機器を収納し、管理・運用を効率化するために用いられます。内側に4本、ラックマウント型の機器を取り付けられる専用の柱(マウントレール・マウントアングル・マウントバーなどと呼ばれます)が備わっているのが特徴です。

サーバーラック

<ラックマウント型サーバーとは>

「ラックマウント型サーバー」や「ラックマウント機器」とは、下図のように専用の柱に機器を水平に固定できるようにしたサーバーやその他ICT機器のことをいいます(これに対し、一般にデスクの周辺などに置かれている据え置き型のサーバーを「タワー型」や「デスクトップ型」といいます)。ラックマウント型の固定方法は、マウント用の柱にネジ止めして固定するものや専用のレールキットを用いて固定するものなどメーカー毎でさまざまです。

ラックマウント

サーバーラックの名称・規格について

サーバーラックには決まった呼称というのはなく、使われる場所や慣習などによって呼び方はさまざまです。サーバーラックのほかには、「19インチラック」「システムラック」「ネットワークラック」「サーバーフレーム」などいろいろな呼び方があります。

サーバーラックの中で特に、EIA(アメリカの電子工業会=Electronic Industries Alliance)が定めた規格(EIA-310-D)に則ったものを「19インチラック」と呼びます。"19インチ"というのはラック自体の幅ではなく下の画像のようにEIA規格に則った機器前面の最大幅を表します(1インチ=25.4mm)。

19インチサーバー

ICT機器用のラックという意味では、「サーバーラック」あるいは「19インチラック」のいずれかを用いることが多いようです。ただし、幅が19インチではない21インチや23インチの機器に対応したサーバーラックもあります。

ほかに、主にサーバーを載せるラックを「サーバーラック」、スイッチやHUBなどのネットワーク機器を載せるラックを「ネットワークラック」と呼び分けることもあるようです。

サーバーラックはどのような場所で使われている?

主にデータセンター、ネットワークセンター、オフィスや大学・研究所のサーバー室など、業務や研究でコンピュータを多く扱うような場所で多く利用されています。近年は、どんな小さな企業でもビジネスにITは欠かせなくなっているのでオフィスの片隅にサーバーラックが設置されている企業も多いのではないでしょうか。

あまり普段の生活では目にすることはありませんが、最近では勉強や趣味のために自宅にサーバー環境を構築するエンジニアの方もおられるようで、その場合は小型のサーバーラックなどを用いることが多いようです。

サーバーラックの主なサイズ

19インチラックでは、機器をマウントする柱の間隔のみが規格化されています。ラック自体のサイズなどその他の寸法にはほとんど決まりがありません。ですのでラックのサイズ(高さ・幅・奥行き)はピンからキリまであり、用途によってもさまざまです。

サーバーラック サイズ

そんな中、一般的に多くのラックメーカーで取り扱われており、データセンターなどでもよく用いられるラックの代表的な寸法は以下のものが多くなっています。

  • ・ラック高さ … 1800mm/2000mm/2200mm
  • ・ラック幅 … 600mm/700mm/800mm
  • ・ラック奥行き … 1000mm/1100mm/1200mm

19インチサーバーの幅はEIA規格で規定されているので、ラックの幅は600mmあれば機器の収納自体は可能ですが、ケーブルの取り回しやメンテナンスのしやすさなどの運用面から700mmや800mm幅のラックを用いることもあります。このような幅の広いラックは「ワイドラック」と呼ばれることもあります。

EIA規格ではサーバーの奥行きは規定されておらず、年々奥行きの長いラックマウントサーバーが発売されてきているので、時代に合わせてラックの奥行きも長くなる傾向にあります。

<小型サーバーラック>

データセンターのように機器を大量に扱う場所ではなく、オフィスや店舗など少量の機器を利用する場合は、小型の高さの低いラックがよく用いられます。これらの高さは、700mm~1200mmなど寸法はさまざまです。呼び方も、「小型ラック」「コンパクトラック」「ミニラック」、高さが1000mm前後のものであれば「ハーフラック」などいろいろです。

デスクの隙間などに納めるために横ではなく縦向きに機器をマウントするタイプのラックもあります。

縦型マウントのサーバーラック

カラー・塗装色

カラーは写真のようなブラック系とグレー・アイボリーなどのホワイト系の2種類がほとんどです。

その他のカラーで塗装をする場合は、多くのラックメーカーでは、特注色という扱いになります。当社でこのような特殊な色のご注文をお受けする場合は、赤・青・黄・オレンジ・ネイビー・ホワイトなど企業のイメージカラーに合わせたものにしてほしい、といったご依頼をよくお受けします。


サーバーラックの塗装色
サーバーラックの塗装色

サーバーラック・19インチラックのカスタマイズガイド(PDF)

そもそもなぜサーバーラックを使うのか?

サーバーラックを使うメリット

ここまで、サーバーラックや19インチラックとは一般的にどういうものかということについてご紹介しました。しかしそもそもなぜ、普通の棚ではなく、サーバーラックや19インチラックを用いた方が良いのでしょうか。

多くのマウント型サーバーがEIAが定めた規格に従ったサイズや取付方法になっているので、それらが取り付けられるように同様の規格に従って作られているサーバーラック(19インチラック)を用いる、というのが大きな理由のひとつでしょう。

しかしサーバーラックには、単に規格化されているという以外にも、ICT機器周辺で生じるさまざまな課題を解決する付加価値や工夫が数多く施されています。例えば、

  • ・耐震性
  • ・熱対策
  • ・セキュリティ
  • ・配線・ケーブリング
  • ・省スペース

などです。これらについてもひとつひとつご紹介したいのですが、長くなってしまうのでつづきは後日別ページでご紹介する予定です。

以上、「サーバーラック・19インチラックとは 【名称・規格・サイズ・用途など】」についてでした。

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▼よければ以下のページもどうぞ。

・サーバーラック・19インチラックの構造【各パーツの名称・種類・構成】

・【エンジニアの負担を軽減】19インチラック収納型折り畳みイス「1Uチェア」ができるまで

・フィン扉ラック【サーバーラック・19インチラックの排熱・エアフローソリューション】

サーバーラック・19インチラックのカスタマイズガイド(PDF)

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